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ミャンマー

ネビドーにて1/9

 

民主化と経済改革に向けて歴史的な動きをはじめたミャンマーでテイン・セイン大統領をはじめ、政府要人にお会いすることができました。ティン・セイン大統領は、新憲法のもと軍政から民政へと移管し、民主国家への道に向かって努力していることを熱っぽく語ってくれました。

<会談概要>テイン・セイン大統領tain

中村:
民主化、国民和解が進展していることについて、大統領の先見性、指導力に心から敬意を表する。

テイン・セイン大統領:
民主化の動きを後退させず、前に向かって進んでいく。そのためには国民和解、経済発展の2点が必要。スーチー女史とも協力をめざし対話を進めている。豊富な天然資源について、外国の資本と技術を必要としている。経済発展のために負担となる延滞債務削減への支援、新規円借款供与をぜひお願いしたい。また少数民族との和平達成後、和平を維持するためには、少数民族組織関係者に就労の機会が必要である。日本の工場建設や投資が必要だ。

中村:
ヤンゴンとマンダレー間の大動脈である鉄道の改善には円借款で対応すべきであるが、ここには延滞債務問題が存在する。4月には大統領の訪日が期待されており、タイミングを見ながら政治家として解決の方向に向けて努力したい。

大統領:
鉄道改善のためにも、延滞債務の削減と新規円借款を必要としている。日本政府にぜひ話をしてほしい。

 

 

 

 

 


大統領との会談と前後して、アウン・ミン鉄道運輸大臣、ティン・ナイン・テイン国家計画・経済開発大臣、ソー・テイン工業大臣、マウン・ミン外務副大臣、ナンダー・チョー・ズリ国民代表院(下院)副議長とそれぞれ懇談しました。

<会談概要>アウン・ミン鉄道運輸大臣aun

中村:
ヤンゴンとマンダレー間の鉄道は経済の大動脈であり、昨日の視察で早急なリハビリが必要だと痛感した。日本の新幹線は世界トップレベル、協力できる可能性は高い。

アウン・ミン鉄道運輸大臣:
鎖国が長く続いたため、すべてが時代遅れになってしまった。特に鉄道分野では、ヤンゴン市内の環状線、ヤンゴン・マンダレー間600kmの整備が緊急課題だ。日本の技術支援をいただき、BOT方式で整備したい。専門家や企業関係者を派遣しF/S調査を行うことも検討してほしい。当国には良質で安価な労働力がある。日本の自動車メーカーの進出に期待する。
もはや民主化の逆行はあり得ない。三権分離によるチェック・アンド・バランスが働いている。議会でも野党が存在し、補選ではスーチー女史率いるNLDが勝利するだろう。国民が主であり、国民の支持なしには何もできない。カチンとの和平交渉には最優先で取り組む。

 

 

<会談概要>ソー・テイン工業大臣25

ソー・テイン工業大臣:
ミャンマーの工業化は日野、マツダ、クボタ等により多大な技術支援を受けた。88年以降中断し、ミャンマーはASEANで最も遅れた国になってしまった。ミャンマーと日本はよく似ており、日本の発展を学びたい。日本には学ぶことが多い、自分は元海軍士官であり、日露戦争等の日本海軍の歴史も勉強した。

中村:
ミャンマー発展のためには、工業団地、道路、鉄道等のインフラが重要。民主化・国民和解のためには、衣食住の改善が必須。日本としても協力していきたい。

工業大臣:
これまで武装勢力とも和平協定を締結してきたが、和平後のプロセスが重要である。「自分の足を他人の靴の中に入れろ」という諺があるが、畜産の促進、無電化村の電化、携帯電話の普及など、彼らの生活向上に全力で取り組む所存だ。政治犯の釈放もさらにすすめる。工業省の職員をこれまでも7〜800人海外に派遣しているが、世界経済に参加していくためにはキャパシティビルディングか急務だ。

中村:
能力開発における人材育成の分野で日本のODAが活用されることを期待する。辺境地帯にも日本企業やNGOが行けるようになってほしい。

 

 

 

 

 


ヤンゴンにて(1/7~9・10)


ミャンマー最大都市ヤンゴンで、10日、アウンサン・スー・チー女史が率いるミャンマーの国民民主連盟(NLD)幹部、中央執行委員会ニャン・ウィン委員、オン・チャイン委員と会談しました。

<会談概要>ニャン・ウィン委員、オン・チャイン委員nlt

中村:
スーチー女史の下で、NLDが選挙に参加し、自由な政治活動ができるようになることに期待する。
ニャン・ウィン委員:
国や国民のために、選挙の成功をめざし努力したい。国際社会の支援が必要であり、中村団長の支援の発言に感謝する。
オン・チャイン委員:
軍事政権の下で政治状況は悪化していったが、スーチー女史の指導の下、活動できるようになると信じて頑張ってきた。国際社会からの制裁の効果により経済が悪化し、米国や日本の支援を必要として、現政権は民主化と少数民族との和解へと踏み切ったものだ。
ニャン・ウィン委員:
テイン・セイン大統領は国家の貧困と改革の必要性を理解している。スーチー女史が大統領と会談する際に、大統領は元軍人であり、信頼できないのではないかという声もあったが、たとえ大統領の目的が自分を利用するためであったとしても、ことは今始まったばかりであり、国民のために会うのだとスーチー女史は語っていた。
オン・チャイン委員:
スーチー女史は、大統領のことを、国をよくしたいという誠意のある人物だと評している。
ニャン・ウィン委員:
スーチー女史は、大統領、上下院議長と会っているが、上院議長が論理的で一番優れている、ソー・テイン工業大臣も優れた人との評価だ。アウン・ミン鉄道運輸大臣は大統領よりも改革を進めたい考えだと聞いている。また大統領は非常に誠実で、夫人が素晴らしい、だから大統領も素晴らしいのだろうと言っている。
中村:
LNDとして日本へのメッセージがあれば聞きたい。
ニャン・ウィン委員:
LNDの活動への支援に感謝するとともに、引き続き支援をお願いしたい。9日に開始した党員登録の受け付けでは、1日だけで10万人分の登録用紙が配布されている。

 

2010年の総選挙はボイコットしたNLDですが、テイン・セイン政権の一連の改革(民主化や少数民族との和解)を評価しており、今年4月の補欠選挙には候補者を立てる方針であるとのことでした。 NLDの選挙参加は22年ぶりのことです。
帰国後の1月18日、ミャンマーでは、アウン・サン・スー・チー女史が自ら率いる国民民主連盟(NLD)の候補として下院補選に出馬しました。


 

 

 

ヤンゴンに隣接して新設が決まったティワラ経済特区予定地を視察。約13平方キロ・メートルの敷地を、日本、韓国、その他の国向けの3ゾーンに分け企業を誘致する計画であり、特区近くに国際空港の建設も構想されています。

■ティラワ港、ティラワ経済特区予定地視察
■ODA案件視察
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社会福祉行政官育成プロジェクト(技術協力)

小規模養殖普及による住民の生計向上事業(技術協力)
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リハビリテーション強化プロジェクト(技術協力・草の根無償資金協力)
■現地で人道支援活動をする日本のNGO代表との懇談
(AMDA、SEEDS、BAJ、ジャパン・ハート、セダナー、TPA、OISCA各代表)

 

 

 

日本政府はミャンマーの民主化を受け、包括的な経済支援策を発表。電力や上下水道などのインフラ整備や、発電所の補修・近代化、石油・天然ガス事業などで関係強化をめざすとともに、同国への投資促進に向けた環境整備をすすめ、日本企業の進出を促します。すでに港湾施設は外国資本によって整備が進んでおり、日本も後塵を拝することにならぬよう、積極的に動き、関係強化を図っていかねばなりません。

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